誰でもわかるUA値・Q値・C値の解説!!
みなさまこんにちは、今日は何かどこかで聞いたことある方、全く聞いたこともないという方のために、住宅の性能を数値で表すことのできる値の説明をさせていただきます。
最近の住宅業界では熱い想いを伝える営業styleだけでなく、客観的に判断できる数値(定量データ)を元に物件の説明をしている会社が多いので、みなさまの住宅検討の参考していただければ幸いです。
まずはUA値について…
**** UA値(外皮平均熱還流率) ****
ものすごく簡単に説明すると、家全体の外部に面している面積(外皮面積・上の図の黒色の線です)に対して、熱量がどの程度室内から逃げ出しているかを表した数値のことを指します。この数値が低い程断熱性能が高いということになります。ちなみに、福岡県は5地域のため、UA値0.87以下が国が定める基準となります。
また、福岡県でUA値0.6以下で建築すればZEH住宅の基準に熱還流率的にはクリアーすることになります。UA値を上げるには壁の断熱性能を上げるだけでなく、窓(サッシ関係)、屋根裏断熱、床下の断熱、玄関ドアの断熱性能まで上げる必要があります。
つづいてQ値…
**** Q値(熱損失係数) ***
実はQ値とUA値はざっくり言うとほぼ同じものを示しているのですが計算方法が少し違い『Q値=熱損失を総床面積で割る』『UA値=熱損失を総外皮面積で割る』という計算方法になっています。Q値は総床面積から割り出し数値を出すため小さいサイズの住宅や極端に床面積の大きな住宅の場合、高い数値を出すことがあるため数値に安定性がなく、現在ではUA値で表記することが主流となっています。
つづいてはC値…
**** C値(気密値・相当隙間面積) ***
C値とは、気密性能を数値化した値で、家づくりにおいて最も判断しづらい「現場の施工精度」を数字で見ることができます。言い換えると工務店の施工精度がダイレクトに表される数字です。全く同じ部材、建て方をしてもC値は同じにはなりません。より精度の高い施工方法により建てられた建物がC値が高くなるということです。C値を簡単に説明すると、家全体でどのくらいの面積の隙間があるかという数値です。より小さい数値である程気密値は高くなり、国が定める省エネ基準は100㎡の家に対し「5㎠/㎡以下」です。ざっくりとB5用紙程度の隙間までが許容範囲という感じです。
C値はとても重要で、UA値の高い建物を建築してもC値が低ければ熱が隙間かたらどんどん逃げ、侵入し断熱効果が半減してしましまいます。
記事 奥田 英喜